海外で安納芋は知られているの
国内でも知る人ぞ知る存在である安納芋ですが、外国人観光客の増加によって、ごく近い将来海外でも評判となるのは時間の問題です。 国は農産物の輸出に力を入れており、盛んに広報活動をしていますので、安納芋もじきに高級輸出品となるでしょう。
安納芋の海外事情
安納芋は鹿児島県種子島で品種改良によって生まれ、平成10年に命名されたばかりの品種であるため、国内外含めてまだ津々浦々まで認識されているわけではありませんが、 その美味なることで知る人ぞ知る存在となっています。日本の事情を知ることに貪欲な外国人旅行者たちは、安納芋の存在を知り始めていて、海外で有名になるのも時間の問題でしょう。 現在でもかなり輸出されるようにはなってきていますが、さらに海外に知れ渡るようになったら、日本を代表する高級輸出食材として輸出されることになると推察されます。いちごのとちおとめのように。 国は日本の農産物の輸出に力を入れており、盛んにPR活動をしています。とちおとめのように大量生産されないものでも、海外で高い人気となり相当な量が輸出されるようになった例もありますので、 安納芋も少量生産しかできない状態が続いても、輸出されることにはなっていくでしょう。 いちごよりも日持ちがし、輸出先である香港や台湾に安納芋の生産地が近いため、とちおとめ以上の輸出品になっていくかもしれません。 外国人観光客の口コミと国の広報活動の両面から、安納芋は今後海外でもさらに人気となっていくことでしょう。
外国人の安納芋への反応
外国人旅行者は概して日本のお菓子が大好きです。爆買いとよばれる購買活動によっても、日本のお菓子は大量に購入されています。 抹茶など、日本独特の味が特に大人気です。安納芋を食べた外国人は抹茶のときと同様、その味に感動し、大のお気に入りとなるようです。 もともと安納芋はモンブランのクリームのようだとも言われています。クリーミーで強い甘味を低カロリーで、しかも砂糖なしで味わえるとなったら、日本人同様外国人も無関心ではいられないはずです。 モンブランを作り出したヨーロッパ人にも、とちおとめを愛好する香港人、台湾人にも、安納芋はおおいに好まれることでしょう。 世界はヘルシー志向に向かっていますので、糖度が40度と極めて高く、カロテンやビタミンC、ビタミンB6などのビタミン類や、カリウム、銅などを豊富に含み、栄養豊富なこの安納芋をスイーツなどに使用しようとし、かなりの需要となりそうです。 例えば香港にも以前から焼き芋はありますが、日本の焼き芋のおいしさが知れ渡るようになって、次第に日本の芋が使われるようになりつつあるようです。 それがさらに進んで、安納芋にも食指が伸びることでしょう。
人気の理由
安納芋の人気の理由は、その食感でしょう。クリーミーで粘りがあり、サツマイモというより洋菓子を食べているような食感があります。 サツマイモの味は好きでも、パサパサした食感が苦手という人は少なくありません。 サツマイモの弱点ともなりうるそのパサパサ感がなく、ねっとりとした食感で、甘味がよりじんわりと味わえるところが好まれるようです。 しかも、糖度自体が40度と極めて高く、このような強い甘味が砂糖なしで味わえるというのは、ヘルシー志向がますます強まる現在において、非常に魅力的なことです。 大量生産できず、希少価値があることも人気の一因でしょう。ふんだんにあって容易に入手できるものだと、ついありがたみを感じなくなりがちなものです。 本場鹿児島県種子島産の安納芋は、生産量が極めて限られています。品種改良は進んでいるようで、味をよりアップさせた品種がいくつも誕生しています。 しかし大量生産となると、なかなか一足飛びにとはいかないようです。暖かい地方でしか、品質の良い安納芋をつくるのは難しいとも言われています。希少価値はしばらく続きそうです。