電子レンジで安納芋の焼き芋を作る方法
サツマイモを食べるとき、皆さんはどんな食べ方がお好きですか？大学イモやレーズン煮、いもけんぴやスイートポテトなど色々な頂き方があるのもサツマイモの魅力の一つですね。 色々な食べ方がある中でも一番シンプルに、サツマイモ本来のおいしさを味わえるのは焼き芋でしょう。 今回はいかに手軽に安納芋の焼き芋を作るのかについてみていきたいと思います。
安納芋は基本的に電子レンジはＮＧ
まず声を大にして言いたいことは「安納芋に電子レンジは（基本的に）NG！」ということです。 一般的なサツマイモのようにとりあえずレンジに放り込んでチン、という方法はどうしても避けていただきたいのです。 これは安納芋の性質と電子レンジの特性が合わないことに原因があります。理由は複数あるのですが最大の問題点は水分が飛んでしまうということです。 安納芋のおいしさを決める大事な要素として、芋の中に含まれる水分が他品種に比べとても多いことが挙げられます。 含まれる水分が多いために安納芋特有のねっとり甘い食感が生み出されているわけですね。 一方電子レンジによる調理では、詳しい原理は省きますが、温める際サツマイモの表面から水分がどんどん蒸発してしまいます。 ラップをかけないで冷やごはんをチンしたときのことを考えていただくと分かりやすいかもしれません。 このため安納芋の魅力である、豊富な水分に由来したねっとり食感とは程遠いバサバサの焼き芋になってしまいます。 せっかくおいしい安納芋を手に入れたのにこんなことになってしまっては大変ですね。どうにかしてレンジで安納芋の焼き芋を作ることはできないのでしょうか。
電子レンジで焼き芋を作るには
さっそく電子レンジで焼き芋を作る方法について考えていきましょう。 レンジを使う問題点は表面の水分がどんどん蒸発してしまうことでした。ならば蒸発しにくくしてしまいましょう。 冷やごはんの例えでもご飯をパサパサにしないためにラップをかけました。同じことをしてみましょう。 やり方としてはまず安納芋を水で濡らした新聞紙でくるみます。次にレンジの出力を500Wに設定して2分加熱します。 さらにレンジの出力を150～250W（なければ解凍モード）にして10分加熱します。これで完成！ この方法のミソは安納芋を濡れた新聞紙でくるむことと、出力を変えてじっくり加熱しているところです。 濡れた新聞紙は安納芋の表面から水が蒸発することをブロックしてくれます。出力を変えることでじっくり加熱することになり安納芋の中のでんぷんが糖に変わるのを促しています。 実は、サツマイモは高温で短時間に一気に過熱するよりも、時間をかけてじっくり加熱する方が含まれる糖が増えて甘みが増すという性質があるのです。 そして何よりも使うのがレンジと新聞紙だけで後片付けも楽ちんです。 安納芋に秘められたパフォーマンスを、最も手軽に確実に味わう方法としてぜひおすすめします。
焼き芋は色々な方法で作れる
ここからは電子レンジ以外で作る焼き芋についてみていきましょう。焼き芋を作れる調理家電でレンジ以外、となれば真っ先に思い浮かぶのはトースターではないでしょうか。 トースターで焼き芋を作ることはレンジで作るのに比べていくつか利点もあります。トースターはレンジに比べて低温長時間加熱に向いています。 このためレンジで加熱するよりも糖の多い甘い焼き芋が作りやすくなります。 また、レンジの時とは逆に何もくるまずに直接サツマイモを加熱することで表面の皮がパリッとなりホクホクした食感の焼き芋にすることも可能です。 さらにこだわるのであればオーブンやストーブの上で焼いてみるのもいいかもしれません。 オーブンであれば温度調節がトースター以上に細かくできますし、ストーブの上であれば今まで上げたどの方法よりも低温長時間のじっくり加熱が可能になるでしょう。 「焼き」にこだわらないのであれば圧力鍋による蒸かし芋もおすすめです。水蒸気で加熱することで焼き芋とはまた異なるふっくらしっとりとした安納芋に出会えることでしょう。 以上色々な焼き芋の作り方を見てきましたが正しい方法をとれば必ずおいしさを返してくれるのが安納芋の良いところです。 ぜひ皆さんも安納芋で色々な焼き芋にチャレンジしてみてください！
