安納芋の収穫時期（旬）はいつごろなのか
種子島の特産物であるサツマイモ、安納芋を知っていますか。 安納芋は一般的なサツマイモに比べ糖度が高く、甘党にぴったりです。そんな安納芋、いったいいつが収穫に最適なのでしょうか。 今回は安納芋の収穫時期、旬についてみていきます。
安納芋の植え付け時期
安納芋に限らず、作物を収穫する場合はまず植え付けからしなければなりません。 基本的に安納芋の植え付け時期は、5月から6月が的確です。安納芋の収穫のピーク、つまり旬は9月から11月になるので、その時期を見据えた植え付けを行うことになります。 その時にポイントになるのは、サツマイモの植え付けから収穫までの所要日数です。 一般的なサツマイモは種芋を植えてからおよそ120日で収穫の頃合になるのですが、この点は安納芋も変わりありません。 そのためピークになる9～11月に到達したときに120日経過している時期、つまり4ヶ月前の5，6月に植えるのが丁度いいということです。 栽培から収穫まで4ヶ月とそれなりの期間があるわけですから、常に栽培経過をチェックするのはもちろん、天候の変化に関しても臨機応変に対応する事が求められます。
安納芋の収穫時期から熟成
9月からは安納芋の旬の時期ですので、大切に栽培した芋をついに収穫するということになります。 いきなり全部を収穫するとまだ育ちきっていなかったというこになりかねないので、いくつかのポイントを抑えて収穫する事が重要です。 まず最初に安納芋がしっかり育っているのかを判断するために、葉の色を確認します。 黄色になっているなら基本的に大丈夫なので、次に試し掘りで収穫です。 いくら大丈夫といっても芋を確認するまでは安心できないので、数本掘り起こしてから確認することも求められます。 こうして収穫した安納芋ですが、その後すぐに食べるというのは最善ではないのです。 安納芋が甘みが強いサツマイモというのは述べたとおりですが、その甘みを最大限に出すためには獲った後は寝かせておき、熟成させなければなりません。 獲れただけで終わりにしない事が安納芋をおいしくするポイントなのです。
安納芋の出荷時期
安納芋の栽培、収穫を終えた後は、出荷段階に移っていくことになります。 前の段落で述べた通り、安納芋は栽培直後で甘みがついている状態ではないため食べるのに適していません。 これは出荷時期にも関連することで、農家の人は収穫後きっちり寝かせて熟成させてから出荷を行うようにしているのです。 寝かせた安納芋を完全に熟成させるためには、約一ヶ月から二ヶ月の期間を消費しなければなりません。 つまり、市場に出す時期は11月から2月にかけてということになるのです。 すぐに食べるのでは甘さが出ず安納芋としてのメリットを消してしまうということあり、商品として成立させるためには管理も求められます。 消費者は熟成についての知識を持っていない人もいますし、利益を得ることを急ぎ収穫時期に出荷してしまうと納得の声が得られません。 安納芋は、収穫時期イコール出荷時期というわけではないということです。
安納芋の保存方法
安納芋は出荷のために収穫後は約2ヶ月熟成させるということですが、この成熟の段階では保存方法も重要になります。 これは出荷までの準備をする農家の人だけでなく、家庭で栽培をしている人や購入後管理しなければならない消費者にとっても大事なことです。 サツマイモを管理するためには5度から15度くらいの室温を保った場所での保存が必要ですが、安納芋の場合は10度から20度のとサツマイモに比べてやや高い室温での保存が求められます。 寒さに弱い安納芋は、温度が低い環境に置いておくと熟成の進み具合が悪くなったり痛んだりしますので、慎重且つまめな管理をしていかなければなりません。 農家の人は熟成用の貯蔵庫を利用するのが一般的ですが、それ以外の人は新聞紙で包んで段ボールに入れてあげるといいでしょう。 また、サツマイモと共通する話ですが、かなりの低温になる冷蔵庫での保存は絶対に避けなければなりません。
