捨てるものなんて何もない!栄養豊富なサツマイモ
ホクホク美味しい秋の旬の食材であるサツマイモは、実は葉や茎にも栄養成分がいっぱいです。一体どのような栄養効果があるのでしょうか。捨ててしまわずに、美味しく調理していただきましょう。サツマイモの葉と茎の簡単レシピも紹介します。
皮にこそ栄養が!サツマイモは皮ごと食べよう。
一般的なサツマイモの皮は紫色をしていますが、実はあの皮にこそ栄養が詰まっているのです。 紫色はアントシアニンによるもので、アントシアニンは抗酸化作用が高い成分としても知られています。体内に活性化酸素が増えるのを、アントシアニンが防御してくれるのです。その結果、血管や内臓や皮膚などの老化を防ぐことができ、若返りを期待できます。さらに代謝促進効果もあります。 またアントシアニンはポリフェノールの一種でもあり、腸内環境を整えてくれるでしょう。便秘解消に良いヤラピンやクロロゲン酸という成分も皮に含まれているので、ダイエット効果を期待したい人にもおすすめです。 またサツマイモの皮にはアントシアニンのほかにも、ビタミンCやカルシウムも豊富です。ビタミンCは免疫力を向上させてくれるので、風邪の予防にもつながります。美肌や丈夫な歯・骨を形成するためにも、是非皮ごと食べたいものですね。 新鮮なサツマイモは土が付いているので皮ごと食べるのに抵抗があるという人もいるかもしれませんが、しっかり水洗いすれば土も洗い落とせます。美容と健康のためにも、皮をむいてしまわずに、まるごと食べてみましょう。
茎にもルテインやポリフェノールが!
サツマイモの茎はつるの部分ですが、葉柄というのが正しい呼び名です。この部分は食べられないと思って捨ててしまう人もいますが、実はこの葉柄にも多くの栄養成分が含まれています。 食物繊維であるポリフェノールも多く含まれているので便秘解消にもなりますし、さらに注目すべきはルテインと呼ばれる成分です。 ルテインとは、目の疲労や視力回復などに効果があるとされている成分なので、目を酷使する仕事をしている人や眼精疲労が気になるという人は是非、サツマイモの茎も食べるようにしましょう。 また皮と同様に、体内の活性化酸素を退治する働きもあります。発がん性物質を抑制するほかアルツハイマーなどの予防にも良いとされているので、中年以降の方にも積極的に食べると良いですね。アンチエイジング効果により、お肌のトラブルを防いで若返りを目指すこともできるでしょう。 そのほかにも抗菌作用も認められており、食中毒の防止にもなります。 デトックスやアンチエイジングを試みたい人は是非、芋づる付きのサツマイモを入手して芋づる部分も食べるようにしたいものですね。シャキシャキとした歯ごたえも楽しみましょう。
サツマイモの茎のレシピ紹介
サツマイモの皮や茎はこのように栄養価が高いのですが、それではどのようにして食べれば良いのでしょうか。 まず皮においては、むかずにそのまま調理することで美味しくいただけます。天ぷらでも大学芋でも、皮を付けたまま食べやすい大きさにカットして料理すれば問題ありません。豚汁などにも、皮つきのまま使うと良いですね。 一方サツマイモの茎ですが、これは芋づるとも呼ばれます。茎が太くて硬いようなら茎の皮をむいて下茹で処理をしてから調理しましょう。 茎のおすすめレシピとしては、茹でて胡麻和えにして食べたり、甘辛く炒めてきんぴらごぼうにしたりすると美味しくいただけます。そのほかにも、豚肉との相性も良いので、豚肉と炒めて味噌や甘酢で味付けをしても良いですね。酢豚などに入れても、よく合います。煮ても美味しいので、味噌汁や鍋物の具材として使ったり、鶏肉と一緒に筑前煮のようにしたりするのも良いですね。お漬物にする方もおられます。 意外とどんな調理法でも美味しくいただけるサツマイモの茎部分です。皮も茎も捨てずに、美味しく調理していただきましょう。